DOG

皮膚病の際のシャンプー療法

当院の考える皮膚の治療に関して


当院は、皮膚病の予防治療に関して、日常のシャンプーを重要視しております。 
最近は国内でも様々な犬種が見られますが、それぞれは本来、その原産国の気候にあった皮膚をしています。
その原産国の気候と高温多湿の日本の気候との格差を、出来る限り埋める一番効果的な方法が、
適切な種類のシャンプーを適切に行う事だと思っております。

どうしても皮膚病は難治性な事が多く、お薬の種類も少しずつ増やしていく事になると思います。 
なるべくお薬の量を減らす為にも、もう一度獣医さんに相談して頂き、適切なシャンプーを施せるようにしましょう。

次に、当院で行なっているシャンプー療法の流れをご説明させて頂きます。 

----------------------
◆ STEP1
----------------------
洗浄前にブラッシングを十分に行い、被毛のホコリやもつれを取り除きます。
長毛犬はステンレスのくしやピンブラシを使い、短毛犬は豚毛ブラシやラバーブラシを使います。


----------------------
◆ STEP2
----------------------
ぬるま湯で前洗いを行います。温度は温かめの35~40℃
皮膚にたっぷりと水分を与えてください。
皮脂は水をはじきますが、被毛の水分にシャンプーが加わると、界面活性作用で表面張力がほどかれ、成分が皮膚に浸透していきます。
温かいお湯を使用するため、短頭種や興奮しやすい子は、呼吸状態に注意しながら洗浄してください。


----------------------
◆ STEP3
----------------------
基本的に2回洗いです。

1回目でまず全身の汚れを洗い落とします。 

2回目は薬剤を皮膚に浸透させるために、症状の重いところから洗い始めて10~15分間薬剤を皮膚に接触させます。 

シャンプー液は手のひらで水となじませてから体表にまんべんなく塗布します。 
体表に原液を直接かつ大量にかけないで下さい

薬用シャンプーは一般に泡立ちがあまりよくないので、使いすぎに注意しましょう。 



----------------------
◆ STEP4
----------------------
洗い終わったら丁寧にすすぎ洗いをします。
お湯の温度はぬるめの25~30℃
(※低い温度のお湯をかけることで、体のほてりも冷ませます。)
皮膚に洗浄剤が残留すると刺激となる場合がありますので、時間をかけて、シャンプーをしっかりとすすぎ落としてください。

----------------------
◆ STEP5
----------------------
タオルドライは、ゴシゴシこすらずに、
やさしく押し当てるように行います。
ドライヤーを使用する場合は、
皮膚の温度を上げないように注意して下さい。
根元までしっかり乾かす必要はありません。