CAT
猫の治療方針
①入院をなるべくさせない

猫ちゃんは入院自体が
ストレスになります。
入院せずに治療できないか
しっかり検討します。
入院が必要な場合は目隠しなど
猫ちゃんの性格に合わせて
ストレス軽減に努めます。
②投薬の負担をかけない
薬の苦い味が
トラウマになってしまい、
お薬を受け付けてくれなくなって
しまう子もいます。
苦い薬を避けたり、
どうしても必要な場合は
カプセルに入れるなど
味を感じにくくする工夫をします。
③手術の際の麻酔管理の
精度を上げていく
特に手術中の体温管理は大切で、
麻酔からの覚醒や術後の
回復にも影響します。
猫ちゃんは腎疾患が多いので
腎臓に負担をかけないように
血圧の維持を重視します。
術後の経過にも
大きく影響するので
鎮痛を念入りに行うことが
非常に重要です。
④エリザベスカラーの工夫
エリザベスカラーは傷を
舐めないようにする
有効な道具ですが、
ストレスになることがあります。
エリザベスカラーを
なるべく使わなくても済むような
管理や治療を提案します。
⑤食べられない時間を短くする
猫ちゃんは
何も食べられない日が続くと
肝臓に問題を起こします。
また、腸管粘膜が
弱り腸内細菌の体内への侵入を
誘発します。
猫は絶食に弱い動物なので
当院ではこういった問題を
防ぐために薬物療法や
チューブフィーデングといった
手法を利用し積極的に
取り組んでおります。
⑥猫ちゃんで確立された
治療を行っていく。
わんちゃんと猫ちゃんは
全く違う動物で、
解剖学的にも
薬物代謝の仕組みも
大きく異なります。
そのため同じ病気でも
治療の仕方も
異なることが多くあります。
猫ちゃんは
小さな犬ではありません。
猫ちゃんの治療として
確立した方法や
猫ちゃんに合わせた
薬剤の組み合わせで
治療を進めていきます。
