「腎不全」と「甲状腺機能亢進症」。この2つの病気は共に高齢期に多い病気ですが、
甲状腺機能亢進症という病気は腎血管の拡張と心拍出量の増加を引き起こす為、
腎不全という病気があっても隠してしまいます。
その為、治療の際には「腎不全」と「甲状腺機能亢進症」のバランスをみる事が大切です。
どのようにしていくかというと、まず甲状腺機能亢進症の治療を優先して内服薬の投与を始め、
その後血液検査にて腎不全があるかどうかをみていきます。
※甲状腺機能亢進症をもつ猫ちゃんのうち、実は40%近くの猫ちゃんが腎不全ももっているとの報告もあります。