CAT

高齢猫の口の中の赤み

猫は高齢になると、口の問題に関してのトラブルが多くなります

猫はもともと、歯頚部吸収病巣(ネックリュージョン)と呼ばれる
人間や犬では起きにくい問題を非常に起こしやすく、一本の歯が罹患すると、
痛みのため歯をうまく使ってご飯を食べることができなくなり
残った健康な歯に歯石がついて歯周病になるケースが多いです。

特に猫ちゃんは寿命が延びて来て、
20歳を超えることも今では珍しくありません。

猫ちゃんの寿命が延びてきた昨今、
歯のトラブルが命取りになるケースも多いと思います。
腎臓病の進行に歯の問題が関与していることもあるのです。

15歳を超えたから、腎臓が悪いからという理由で歯の治療を諦めるのではなく、
今抱えている問題をしっかり把握し、獣医師と話し合って治療が必要なのであれば
治療を行うようにしましょう。

特に高齢猫の甲状腺機能亢進症と糖尿病が
口の中のトラブルと非常に関与しているということが解ってきております。
当院でも口の処置をした後インスリンの投与が必要無くなった症例や
腎臓の血液検査数値が落ち着いた高齢の猫ちゃん、
歯の処置をした後も赤みが続くので甲状腺の治療を行うと落ち着いた症例を
経験しております。