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トイプードルの歯科 ~症例紹介①②③④~

トイプードルで多く見られる歯科疾患は、
若い子で「乳歯遺残」「不整咬合」
中~高齢の子では「歯周病」「破折歯」があげられます。

トイプードルは顎の骨が小さいのに対して歯が大きいため、歯と歯の隙間が狭く 
歯石が溜まりやすい、問題がある歯の影響が隣の歯にもうつりやすいなどの問題点があります。




症例紹介① 
トイプードル 6ヶ月 男の子

◆症状 
乳歯遺残
生えてきた永久歯の先端が乳歯の半分を超えても抜けずに残っており
このまま放っておくと乳歯が抜けずに残ってしまう可能性がありました。

また、抜歯前は下顎永久歯の犬歯が少し内側に入っており、不整咬合になる可能性もありました。 


◆治療 
乳歯抜歯を行いました。
処置後はお家で下の犬歯を外に広げてもらうようにし、
現在は不整咬合もなくきれいな歯の状態を維持しています。




症例紹介②
トイプードル 6ヶ月 女の子

◆症状 
永久歯が乳歯の半分を超えても抜けなかったため、自然に抜ける可能性は低いと判断しました。


◆治療 
避妊手術も希望されていたので、避妊手術と同時に乳歯抜歯を行いました。
 
抜歯後は不整咬合が起こることもなく、健康な状態を維持しています。




症例紹介③
トイプードル 10歳 女の子

◆症状 
歯周病
以前も歯科処置をしたが、歯肉から出血があるとの主訴で当院を初めて受診されました。


◆治療 
歯周病で、特に犬歯がぐらぐらしており痛みがあるようでした。
この歯を残す事は難しいため、抜歯をしました。

処置後痛みはなくなり、元気になったとのことでした。 




症例紹介④
トイプードル 7歳 男の子

◆症状 
以前にも歯科処置を行ったが、歯石がついてきたとの主訴でご来院されました。
既に歯周病が進行している状態で、鼻と通じているところもありました。
そのため、鼻水やくしゃみなどの症状も出ていました。


◆治療 
抜歯をし、鼻と通じている穴をふさぎました。
この処置後鼻水やくしゃみはおさまりました。