短頭種

SNUB NOSE DOGS

ブルドッグの停留睾丸(陰睾)

停留睾丸(陰睾)とは、
ある程度成長した男の子の精巣が
陰嚢(袋の部分)にないことを意味します。

精巣は胎児期にお腹の中で作られ、
犬の場合生後30日くらいで陰嚢までに
下降するといわれています。

生後半年くらいまでは
精巣は陰嚢とお腹の中を行き来することもあります。

停留睾丸はそのままにしておくと、
中年齢以降で致死的な悪性腫瘍になる
可能性があります。

停留精巣は遺伝的な要因が
原因とされるので
停留睾丸の子は繁殖に向きません。
イングリッシュブルドッグは
停留睾丸の好発犬種とされます。

精巣が確認できない場合は、
一度当院にご相談下さい。



症例①
ブルドック 6ヶ月齢 男の子
2ヶ月齢の時に、ワクチン・軟便で来院。
以降、皮膚の問題で来院されていましたが、
診察時に陰嚢に精巣が下りてきていないことを
確認していました。


◆検査
去勢手術前に、超音波で精巣を確認しました。
停留睾丸は、皮膚の下にある場合とお腹の中にある場合があり
手術方法が変わってくるので、しっかりと検査します。

◆手術
6ヶ月しても精巣が下りてきていないため、
停留睾丸摘出の手術を行いました。

鼠径部の皮膚の下に
左右の精巣があることが確認されたので、
皮膚を切開し精巣を摘出しました。

両方の精巣を摘出し当日のうちに退院しました。
なお、停留睾丸摘出に先立ち、
軟口蓋切除と鼻孔拡張の手術を行いました。

◇軟口蓋切除と鼻孔拡張の手術
ブルドックやパグ、ボストンテリア、
フレンチブルドックなどの短頭種は、
喉や鼻の穴が狭いため
麻酔のリスクが上がります。
手術を行うことで
麻酔のリスク軽減や、いびきや嘔吐、
熱中症対策に大変有効な手術です。


今回は両方の精巣が
下降していませんでしたが、
片方のみの場合もあります。